取扱鋼材

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  • SUS431H

  • SUS431H

    SUS431とは、マルテンサイト系ステンレスで耐食性は一般の焼入鋼よりは優秀ですが、オーステナイト系ステンレス、フェライト系ステンレスおよび析出硬化系ステンレスよりは炭素(C)含有量が高いため劣ります。 13クロムの基準型で、焼入れ後の硬さが高い材料です。 Niを含むCr鋼で、焼き入れで高い機械的特性を示し、SUS410,SUS430より高耐食性を示します。 「H」とはベースとなるステンレスに対して「加工硬化」を施したものを指します。金属の組成は、ベースとなる金属と基本的には同じです。加工硬化とは、金属に応力を加えて組織構造を変形させることで強度を増す操作のことです。

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用途
刃物、製紙機械、船舶用シャフト、航空機部品
代表成分

SUS431Hは、クロム(Cr)を15.00~17.00、ニッケル(Ni)を1.25~2.50、炭素量(C)を0.20以下を含むマルテンサイト系ステンレス鋼です。

SUS431H C Si Mn P S Ni Cr
成分値 0.20以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 1.25~2.50 15.00~17.00
機械的性質

SUS431Hの焼入焼戻し状態での機械的性質は、硬度(HB):229以上、耐力:590N/㎟以上、引張強さ:780N/㎟以上、伸び:15%以上、絞り:40%以上、シャルピー衝撃値:39J/㎠以上です。

耐力 N/mm2 引張強さ N/mm2 伸び % 絞り % シャルピー衝撃値 J/㎠ 硬さ(HB)
590以上 780以上 15以上 40以上 39以上 229以上
加工性・特性
材質特徴としては、SUS440Cには及ばないが、焼入れ後に高い硬度を得ることが可能です。 焼入れ後の加工を行う場合、硬度が高まるため加工が困難になります。 その為、逆にカミソリ刃やカッター刃などの各種刃物には適し、焼入れにより高硬度を得ることが出来る材料です。 Niを含むCr鋼。熱処理で高い機械的性質を持つ為、SUS410,SUS430より耐食性が良い。 圧延と熱処理により、炭化物粒径を細かくコントロールすることで、焼入れ性や耐摩耗性、そして刃付け加工性に優れた材料です。

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