取扱鋼材

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  • SCM415

  • SCM415

    SCM415は、クロムモリブデン鋼のうち、炭素含有量が最も低く、硬度の範囲や引張強さについても最も低い値を示す材料です。 通常の炭素鋼ではマスエフェクトにより仕様を満たせない場合等に効果的です。 500℃前後の高温下でも強度が低下しにくいといわれる材料で、高温高圧が前提となる箇所に使われることもあります。 なお、末尾にH記号がついたものは、H鋼になります。

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用途
一般用歯車 など
代表成分

SCM415は、炭素量(C)を0.13~0.18、ニッケル(Ni)を0.25以下、クロム(Cr)を0.90~1.20を含むクロムモリブデン鋼です。 また、「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値と「JIS G 4052 焼入性を保証した構造用鋼鋼材(H鋼)」の規定成分値は若干異なりますが、下記には「JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材」の規定成分値を記載しています。

SCM415 C Si Mn P S Ni Cr Mo
成分値 0.13~0.18 0.15~0.35 0.60~0.90 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.90~1.20 0.15~0.25
機械的性質

SCM415の機械的性質は、硬度(HBW):235~321、引張強さ:830N/㎟以上、伸び:16%以上、絞り:40%以上、シャルピー衝撃値:69J/㎠以上です。

引張強さ N/mm2 伸び % 絞り % シャルピー衝撃値 J/㎠ 硬さ(HBW)
830以上 16以上 40以上 69以上 235~321
加工性・特性
SCM415は加工性に優れますがクロムの添加量が比較的少ないことから、錆とは無縁ではありません。​SCM415はクロム鋼にモリブデンを入れて改良されたもので、SCr材よりもさらに焼入れ性に優れています。焼戻しに対する抵抗、機械的性質が優れているほか、靭性もあるため、自動車部品、ボルト、ナット類にも使われます。

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